株式会社Root-N(本社:石川県加賀市 代表取締役:佐竹宏平)を設立致しましたことをお知らせします。以下に会社設立の背景、ビジョン等を掲載しております。会社設立ご報告が遅くなりましたが、2020年9月29日に、石川県加賀市にて、株式会社Root-Nを設立致しましたことをご報告させていただきます。会社設立の背景加賀という地は、歴史的にも文化的にもとても豊かであり、山から海まで自然があります。昨今の地方創生は、まちのためでも、まちの人のためでもなく、国のために取り組まれているのが現状です。一方、加賀という土地には具体的な顔を有した人間がたくさん生きています。彼ら彼女らの顔を思い浮かべた時に、この地を国のために使うのではなく、この素晴らしい風土性を生かし、地域の人にとって誇れるまちにしていくことの方が大事です。風土性の表現とは簡単なことではありません。しかし、それを無くしては、どの土地にもマクドナルドやスターバックスがあり、もはやどの土地に行くことも、もはや行っていないことと同じになってしまいます。その土地に育まれた精神性や人の気質、その土地の気候や地理性、様々な要因によってまちが成り立っています。均質化と平準化の波の中で失われつつあるこの文脈を絶やさぬように、再度風土性を掘り起こし、表現していくために会社を設立致しました。ビジョン”加賀風土記を創る”どこのまちにも、その風土に依存する文化や歴史が多々あります。そうした過去より受け継いできたバトンを未来に継承すると共に、風土性をより表現できるような在り方を模索していきます。ここでいう風土記というのは、単なる書物やアーカイブではなく、温かな循環と、文化や歴史から精神性などの包摂に重きを置き、自然と社会、そしてあらゆる生命が調和した共同体のことを言います。加賀という風土性を重んじながら、このまちだからこそ表現しうる精神性を共同体と循環の中に埋め込んだものこそが、弊社が実現を目指す加賀の未来です。ミッション弊社のミッションは二つあります。「土を耕す」風土は、当然地域によって異なります。加賀には、加賀の風土があります。これまでこの土地に根付いてきた文化や歴史、伝統に加え、そうして根付いてきたものと風土との関係性の中から精神性を発掘し、再び育んでいきます。これらこそが、地域特有の、地域ならではの、を作り上げる礎の部分であり、そして最も本質的な部分であると考えています。「風通しを創る」地域のコミュニティは、境界線に対して、どんどんと閉鎖的になっていきます。組織やプロジェクトも、裏側での処理が見えなくなっていくと、どんなことになっていくかわかりません。見えるという安心感や、少し開いて新しい空気を取り入れることを続けていきます。風を通すことで、新鮮さと健全さを担保しながら、その風土性を生かしていくことが重要であり、それが弊社のやるべきことだと考えています。社名に込めた想い弊社、Root-Nの名前に込めた想いは、三つです。1. Nature(自然)に根差すこと私たちは自然に生かされています。自然を搾取するのではなく、共に生きる在り方を模索していくことこそが、人類が動物であり続け、そして生命として自然であるために必要なことだと思っています。だからこそ、自然に根差して活動を行なっていきます。2. Nihonkai(日本海)に根差すこと太平洋側を中心に栄えてきたこれまでの歴史は、物質的な豊かさを伸ばし、経済を成長させてきた物語でした。僕らが向かっていきたい未来の物語は、経済や物質的な豊かさのみではなく、精神的にも豊かであり、繋がりのある未来。日本海側は裏日本と言われてきましたが、裏だったからこそ残っているものが多分にあります。ここに根差していくこと。「日本海情緒ベルト」を創るということ。日本海に根差して、事業に取り組んでいきます。3. 江沼(えぬ)に根差すこと現在の加賀市のエリアは、かつて江沼と呼ばれていました。これはまさに風土に根差していて、大聖寺川、動橋川、梯川から「江」、柴山潟、木場潟、今江潟から「沼」で江沼と呼ばれていたのです。1958年に加賀市が発足するまで江沼郡は存在していました(山中温泉に至っては平成の大合併まで江沼郡でした)。自分が加賀に拠点を置いているからこそ、ここに根差すんだということを忘れぬように、風土のある名前から取りました。ここの風土を意識し続けるように。加賀風土記という新たな在り方を目指していきます。株式会社Root-Nをよろしくお願い致します。お問い合わせは info@root-n.co.jp までよろしくお願い致します。Web sitehttps://www.root-n.co.jpTwitterhttps://twitter.com/Root_N_incFacebookhttps://www.facebook.com/RootNKaga